三宮でぽーっと立ってたら、
向こうから誰かが手を振って近づいてきた。
誰?誰?人違い?
でもあきらかに、私のほうを見てる?
「あーやっぱりそうやぁ、私のことわかるぅ?」
わかるぅ?って言われても・・・・
目のくりくりっとしたこのかわいい子、だぁれ?
こんな若い子、友達?なわけないし。
おーーーー!!!
おぉぉぉぉーーーっ。わかったーーー!
なんで?なんでこんなところで〜〜びっくり〜。
うっわぁ、ひさしぶり〜。よく私だってわかったねー。
なんでわかったん?うぉーーー、びっくりやぁ・・・。
(「びっくり」と「なんで」しか言えんのか、私は)
・・・・・・
アトピーで入院した時、向かいのベッドにいた高校生だった。
当時私は29歳、彼女は18歳で高校を卒業したばかり。
アトピーの悪化で受験もできず、一番輝いているはずの時期を
パンパンに腫れた体とぼろぼろの皮膚で過ごしていた。
さぞかし辛かっただろう。
私も辛かったけど、私の場合は仕事も遊びも結婚も、
やりたいことは思いっきりやりつくしての入院で、
ある程度の開き直りもあったし、先行きの不安も少なかった。
これからという時にその状態、しかも外見が一番気になる
年頃の女の子にアトピーでの入院は酷だった。
そんな中でもいつも明るく前向きで、笑顔いっぱいの姿に
10歳も年上の私はとても励まされた。
本当は悔しくて悲しくて泣きたいだろうに・・・
きっと笑ってないと気持ちが破裂しそうだったんだろうね。
その後彼女は大学生になり、薬剤師になった。
よく頑張ったよー。よかったね、元気になって。
・・・・・・
最後に会ったのはもう6年以上前。
ばったり出会ったことにも驚いたけど、
人ごみの中で私を見つけたことにも驚いた。
変なビームでも発してたか?
(小さすぎて目立つとはよく言われるけど)
声をかけてくれてありがとう。うれしかったー!
お互い急いでいたから、ゆっくり話もできなかったけど
今度会うことがあったら、いろいろ話したいなぁ。
でもこんな偶然はもう二度とないよね。
三宮なんて頻繁に行く場所でもないし、
都会の街中で偶然知り合いに出会うことなんて皆無。
ほんとにびっくりな出来事だった。
(2006/10/29)